今年は良い年でありますように
かきくらし猶降る雪の寒ければ
春とも知らぬ谷の鶯
新春なので、和歌を。
金塊和歌集より。 源実朝の歌です。
実朝の歌は少し寂しいものが多いですが。
意味は、谷に棲んでいる鶯は雪があまりに降るし、寒いので、実はもう春がきているということも知らない・・・ということでしょうか。
自分の身に置き換えてどんなふうにでも解釈できます。
寒くて暗い時期だけれど、この雪が降りやめばすぐに春の太陽が照ってくる。
季節は春だし暗くないのだけれど、目の前の雪があまりに冷たく寒いので、春だということに気づけない。
今は悲観的な思いや悩みで目の前が暗いけれど、その闇の向こうには本当はもう明るい日の光がさしている。
ゆきどまりに閉じ込められてしまったみたいだけれど、よく考えるとすぐそこに解決の道がある。
思い切り遠く連想していけば、今はコロナ騒ぎで寒々しい世の中だけれど、実はコロナに悩まされない世界はすぐそこに来ている。
そんなふうに考えたいですね。
皆様に明るい春がきますように。
そしてもうすぐそこに来ている春に気づくことができますように。