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哲学堂-- 井上円了の空間

 
5月13日の日曜日、五月晴れの日。

ボランティアでお手伝いしている団体「高良興生院・森田療法関連資料保存会」の総会で、東京都中野区の哲学堂公園に行きました。

今回は、井上円了の創った「哲学堂公園」を会場に、井上円了とはどんな人だったのか、そしてその円了が森田療法の成立にどのような影響を与えたのかの、お話を聞くという企画でした。


井上円了(1858~1919)は、哲学者、東洋大学の創始者です。
「妖怪博士」としても知られ、その当時、迷信や怪異に惑わされている人々に、その謎を解明し、啓蒙するという仕事をした人でした。

「諸学の基礎は哲学にあり」という信念を持った人で、この哲学堂公園は、円了が社会教育の場として設立したものです。
今は中野区の文化財に指定され、珍しい名前のついた古建築が公園のなかに点在しています。


           宇宙館

これは、宇宙館。   すごい名前ですね!
講演会などで使われる施設です。


今回は、ここで慈恵医大の中山和彦教授が、「井上円了と森田正馬」。
東洋大学の三浦節夫教授が、「井上円了入門」を話してくださいました。


先を見通す力を持った井上円了は、勝海舟の援助などを得て、自身の広範にわたる知識を基盤に啓蒙活動に邁進します。
その著作によって、若い日の森田正馬(1874~1938)は目を開かれ、それが森田療法を生み出すための養分になっていきます。           


            絶対城

 これは、「無尽蔵」。
 このような建物が、哲学堂の中心「時空岡」の周囲に建っています。

 広さは15900坪。
 季節の緑、花も楽しめて、なおかつ神秘的な世界にひたれる類のない公園です。


        狸灯
           
 これは「狸灯」。
 こういう不思議な像や石碑もいろいろなところに・・・。

 実は私、この哲学堂公園には、小さい頃よく遊びに来ていました。
 友人や、親戚の子たちと来ると、いつものことながら、私は道に迷ってはぐれ、とぼとぼ歩いていると、いきなり「心」という形をした池に出くわしたり、こんな狸に出会ったり・・

 あの頃はもっと寂れた雰囲気でしたが、今は文化財にもなり、綺麗に整えられています。

 この公園が、井上円了の思いの結実だなんて、その頃はまったく知りませんでした。
 けれど当時でも、足を踏み入れると、独特な非日常感がありました。  


       六賢台

これは、時空岡に立つ「六賢台」。

この日はまさに快晴。 時空岡では、静かななかに、羽虫の音や鳥の声が響いていました。

日差しの下で、井上円了、そして森田正馬へと流れてきた「時間」を思ってみたりしました。

大きな時空の流れの中で、今、私たちすべてはその「つなぎ目」に立っている。

無名であろうとなかろうと、私たちは誰でも、この「つなぎ目」に存在する。

そして、ただここに存在するということが、それだけで大きな意味を持つのかもしれないと、ふと感じたりもしたのです。
    
プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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