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チャンスの神様

森田正馬の、こんな言葉があります。

「私が慈恵医学校で精神病学の講義をするようになったのも、卒業後たった9ヶ月目です。もしこの時に『自分はまだ講義をする実力がないから、一年先に延ばしてもらいたい』とか言ったところで、オポチュニティーは、後ろが禿げているから、決して後ろからつかまるものではありません。
 断然イエスと引き受けた後には、もはやのっぴきならぬ背水の陣です。運命を切り開く心がけのある人は、自分でこの境遇を創り出さなければならない。」

要約して言えば、チャンスがきたらつかめ。
そして、自分をその立場に追い込んでいくことで、運命が開けてくる・・ということです。


さて、この話を何箇所かで引用したら、「後ろが禿げてる?」と、意味のわからないかたがいたようでした。
この頃の若いかたは、こんな譬え話は、ご存知ないのかもしれません。


この文章のオポチュニティというのは、「チャンスの神様」のことです。


「チャンスの神様」というのは、いつも走っている。
ところが、この神様には長い前髪しかなく、後ろに髪がないのです。
(図としては、少し気持ちわるい・・・)


で、私たちが「チャンス」を捕まえるには、待ち受けていて、この神様が走ってきたら、その前髪をつかむしかないのです。

ぼやぼやしていると、神様はすぐに走り去ってしまい、後ろから手を伸ばしても、後ろに髪がないので捕まらない。


もちろんこの譬え話の意味はおわかりですね。


チャンスはいつくるかわからない。
だから走ってきたら、すぐ捕まえられるように、常々心構えをしておこうということです。


チャンスと言っても、仕事のチャンスばかりではありません。
恋愛のチャンス、結婚のチャンス、あるいは素敵な出会いのチャンス。
魅力的な企画や仲間と出会うチャンス。


人生には、たくさんのチャンスが走り回っているのかもしれません。


「いや、ちょっと、まだ私は・・・」と言って尻込みしてしまったら、二度とそのチャンスは訪れない。

待っていても、同じようなラッキーチャンスは二度と目の前に現れない。


だから、チャンスの神様が走ってきたら、待ち構えて、捕まえてしまえばいいのです。

そうしたら、自分はそのチャンスに見合うように、必死に努力するでしょう。
私たちは、追い込まれたほうが、むしろ力を発揮できるのです。


来年は、あなたの前に素敵なチャンスが走ってくるかもしれません。

ぜひ待ち構えて、捕まえてくださいね。

良いお年を!



         雪
プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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