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鑑定士と顔のない依頼人

前回の記事の続きを書こうと思っていたのですが、最近面白い映画を見たので、久々に映画の話題を。

友人に誘われて、ロングランしている表題の映画に行ってきました。

私は、何の予備知識もなく出かけたのですが、映画館に入ってみると、なんと(!)満員で整理券まで配られているではありませんか。

映画館に行くと、いつも観客もまばらということに慣れていたので、まずはこれにびっくりしました。

どうやらリピーター割引というのがあるらしい。
一回見ただけでは謎は解ききれないから、細部の伏線を見るためにリピートを・・・という売りらしいのです。

主演は「英国王のスピーチ」の、ジェフリー・ラッシュ。


「推理もの」というのですが、私から見ると途中で大体結末はわかってきてしまうし、本当に二回見るほどの推理ものなの? という感じです。


ベテラン鑑定士オールドマン(名前がいいですね、ある意味そのままの名前)は、どうやら不潔恐怖症で、いつも手袋をはめている。
加えて女性をまともに見ることができない、女性恐怖症。

腕のいい鑑定士ですが、友人と組んで本物を贋作と偽って落札し、秘密の部屋にコレクションしている。

彼が、大きな屋敷に住む女性に屋敷のなかの美術品の鑑定依頼をされるというのが、話の始まりです。

その彼女は「広場恐怖症」。
屋敷の一室から出ることができないでいる。
「顔のない依頼人」です。

これ以上書くとネタバレになるので、ストーリーには踏み込みません。

しかし、はっきり言って「後味の悪い映画」です。

「なんだかなぁ~」と思いながら映画館を出る感じ。

そういうのがお嫌いな人は見ないほうがいいです。


ところが・・・、その日の夜、ふと考えたのです(私、鈍いので)。

「あれ、あの鑑定士、最後は手袋をはめてなかったな・・・」

つまり、映画の最後では、鑑定士は手袋でガードすることもなく、女性の顔を見られるようになっている。

多分、普通の人生をあのまま歩んでいたら、彼は一生自分の狭い世界に閉じ込められていたのでしょう。
(つまり、閉じ込められていたのは、鑑定士のほうなんですね)

そして、最後に彼は症状から解放されている。

これは、もしかしたらハッピー・エンド?


やはり、神経症から解放されるのに必要なのはーーー?

DVDになったら、もう一度見てみようかしら、と思ってしまいました。


         



プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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