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春に桜が咲くように

東京の桜はもうすぐ満開という感じです。
こればかりは、地域によってずいぶん時期に差がありますね。

それにしても、あんなに寒かったのに、忘れずに春は来ます。
自然の力とは、本当にすごいものです。

前回、自然な自分のままでいいということを書きました。

でも、神経質症のかたなら、きっとこうつぶやかれるでしょう。
「どうしたら自然になれるの?」

こういう質問が出てくると、「さすが神経質!」と思います。
そうこなくっちゃ!(笑)

でも神経質のかたにとっては、この質問もまた自然。

「そうか、自然でいるのは楽なんだろうなぁ」とただ受け止めるにとどまらず、「自然にしているというのは楽なものらしいが、ではどうやったら自然になれるのだろう」と考えるのが、思考の癖なのですね。

そういう思考の癖もまるごと含めて、それもあなたの自然。

いつも先のことを心配したり、不安だったり、ああだこうだ頭のなかがにぎやかなのも、それもあなたの自然。

だから自然になるために特に何かをする必要もない。

日々、お決まりの悩みを抱えながら、「なんだかなぁ」と思いながら仕事をしたり、「おっくうだな」と思いながら知人たちとつきあってみたり。
そうやって一喜一憂の毎日を過ごす。
それが「自然に生きる」ということです。

つまり、「自分ではない誰か」になるために一生懸命にならないということかもしれません。

タンポポが、華やかな桜を「いいなぁ」と思う。
「いいなぁ」と思うのも自然。

ただ、そこでタンポポが桜になるための自己改造の努力を始めたり、桜であるように装ったら苦しいことになります。

その努力を一生続けるのが自分の道とわきまえるなら、それも自分の選択だからそれでいいでしょう。
叶わぬ夢を追い求める苦しい道ではありますが。

桜を羨ましく思いながらも、いやいやながらタンポポのままでいる。

ところが桜を装う努力をやめてみると、何か微妙な変化が起こるらしいのです。

時間の経過とともに、タンポポなりの経験が積み上げられ、それなりの自覚ができ、自分のなかに不思議で微妙な柔らかさと変化が起こってくるようです。

それは自分が意図したものではない、自分のなかの大きな力に目覚める体験なのかもしれません。

言葉で表現しつくすことはできないのだけれど、それが私たちを自然な変化に導いてくれるようなのです。

それはちょうど春に桜を咲かせるような力、どんな生き物のなかにも内在する「生命」という力がなせる技なのかもしれません。

        さくら
プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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