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寒波

寒い毎日が続いています。
明日は東京にも雪が降るかもしれないという予報。

先週、WEBでニューヨーク・タイムズ紙を読んでいたら、米国東部も記録的な大雪の被害という記事でした。
ニューヨークも積雪で交通はマヒ状態、車は雪に埋まり、ブロードウェイの出し物も全部キャンセル、積雪で何十人も亡くなる被害が出たということでした。

ところが面白いことに、その記事と一緒に、セントラルパークでスキーをする人、雪合戦大会をして楽しむ大人たち、街のなかでソリに乗ってはしゃぐ子供たちの写真がたくさん載っているのです。
みんな、本当に楽しそう。

東京で大雪被害が出ているとき、新聞はこんな報道をするでしょうか?
もちろん、交通機関マヒ、大雪の被害者が出ているときに、雪合戦をする人は日本にはいないかもしれない。

国民性って面白いなと思います。
大きくまとめてしまえば、多様性を尊重する国と、等質性を尊重する国の違いでしょうか。

そんな大きい言い方をしなくても、どんなときにも楽しんでしまおうとする気質の人たちと、何かがあると深刻に受け止め、一緒に喪に服してしまう傾向の人たちの違いでしょうか。
(その裏には、こんなときにはしゃいだら、世間から後ろ指をさされるという恐怖があるのでしょうね)

とあるかたが、南米の旅から帰ってきたとき、「電車のなかの日本人が皆、ものすごく暗い顔をしているのに気づいた」とおっしゃっていました。
確かに皆、暗い顔をしていますね。つまらなそうな顔、不安そうな顔、何かを心配しているような顔。
そのかたの行った国では、貧しいけれど、皆毎日楽しそうに暮らしているように見えたのだそうです。

日本人の脳は緊張を過敏に感じやすいのだと、昔、脳科学のレクチャーで聞いた覚えがあります。

それでいろいろなことが不安で、ネガティブになるのでしょうか。
共同体の目を気にしなくてはならない農耕民族の歴史ゆえでしょうか。

雪合戦から、考えがあちこち行ってしまいましたが、とにかく(自分のことを考えても)私たちは遊ぶのが下手だということは確か。

そんなに心配ばかりしていないで、ほんの少しの遊び心を持てば、雪でも雨でも楽しむことはできるのかもしれません。



snowman
プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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