世界での森田療法
いいかげん、きちんと学会のことを書かないといけませんね。
国際森田療法学会は、三年に一回開催されていて、今回は第9回目です。
最近では、カナダ(バンクーバー)、オーストラリア(メルボルン)、ロシア(モスクワ)で開催されました。
次回は三年後、上海です。
よく「森田療法は世界に広がっている」という、ざっくりした物言いがされますが、実はそこまで認知されていないのではないかというのが、私の認識です。
知識として知っているけれど、治療者として実践している人がまだまだ少ないというか・・・
これは、日本でも同じですけれどね。
さて、今回の会場、エクセター大学はとにかく広い!
山を切り開いて作った大学みたいですが、自然のなかに建物が点在している。
カモメや(海が近い)、鳩、リス、ウサギの姿があちこちに。
勉学するには本当に素晴らしい環境です。
あのハリーポッターのJ・K・ローリングが卒業した大学のようですね。
大学では学生が夏休みのときに、学生寮を旅行者に提供し、いろいろな学会もそういう折に開催されるようです。
だから学生の姿はあまり見なかった。
今回の学会で集まった人は大体80人~100人くらいだったでしょうか。
小ぶりな学会です。
出された演題は36。ポスターセッションは9。
そのほかに、講演や研修セッションがありました。
ただ、学会の前日、終了後にも、集中的な研修(海外の人のための)があったようで、大学側の力の入れ方がわかります。
小ぶりなだけに、和気あいあいとした雰囲気で、イギリスらしく発表の合間に「お茶」の時間があり、その時間は皆ティールームでお菓子とお茶と会話とを楽しみます。
恒例の懇親会のときには(学会というものには、必ず懇親会があります)この地方に伝わるダンスや古風な合唱団の歌(海で働く人たちの伝統的な歌)が披露されました。
フォークダンスのような、素朴な感じです。
こういうのも学会の楽しみのひとつですね。
演題発表では、私は一応、「森田療法におけるセラピストモデル」として、森田本人がどのように入院治療の現場で、入院生に対応したかを話しました。
他の発表は、エビデンスについてとか、現在の治療実践、症例についてのものが多かったようです。
でも、今回すごいなと思ったのは、日本人の発表者のかたが殆ど英語にチャレンジなさっていたことです。
ずっと以前は、英語ではなく通訳を使っての発表が多かったのですが、皆さん緊張しながらも英語で発表なさっていました。
日本人は英語が下手ですごく損をしているところが多いと思います。
ある意味、日本語があまりに独特すぎて、英語や外国語を習得する際のハンディがあるのですが、これからの若い人たちには、ぜひチャレンジしてほしいものです。
さて、このように三年ごとの国際学会が無事に開催できるのは、財政的な基盤があるからですね。
もちろんこれには、メンタルヘルス岡本記念財団の支援があってこそ。
毎年、日本の森田療法学会でも、「国際部会」が併催されていますが、これもきっと(よくわかりませんが)財団の支援があればこそでしょう。
もっともっと広がってほしいものです。ACTに負けず!(笑)
まぁ、そんなこんなで、今回はずっと会場につめて、たっぷり勉強してまいりました。
でも、それよりもこの広大でおだやかな自然のなかで(季節が良かった)すごく良い「気」がもらえたように思います。
宿泊したHolland Hall
エクセター大学(の一部)
歌うThe Exmouth Shanty Men
国際森田療法学会は、三年に一回開催されていて、今回は第9回目です。
最近では、カナダ(バンクーバー)、オーストラリア(メルボルン)、ロシア(モスクワ)で開催されました。
次回は三年後、上海です。
よく「森田療法は世界に広がっている」という、ざっくりした物言いがされますが、実はそこまで認知されていないのではないかというのが、私の認識です。
知識として知っているけれど、治療者として実践している人がまだまだ少ないというか・・・
これは、日本でも同じですけれどね。
さて、今回の会場、エクセター大学はとにかく広い!
山を切り開いて作った大学みたいですが、自然のなかに建物が点在している。
カモメや(海が近い)、鳩、リス、ウサギの姿があちこちに。
勉学するには本当に素晴らしい環境です。
あのハリーポッターのJ・K・ローリングが卒業した大学のようですね。
大学では学生が夏休みのときに、学生寮を旅行者に提供し、いろいろな学会もそういう折に開催されるようです。
だから学生の姿はあまり見なかった。
今回の学会で集まった人は大体80人~100人くらいだったでしょうか。
小ぶりな学会です。
出された演題は36。ポスターセッションは9。
そのほかに、講演や研修セッションがありました。
ただ、学会の前日、終了後にも、集中的な研修(海外の人のための)があったようで、大学側の力の入れ方がわかります。
小ぶりなだけに、和気あいあいとした雰囲気で、イギリスらしく発表の合間に「お茶」の時間があり、その時間は皆ティールームでお菓子とお茶と会話とを楽しみます。
恒例の懇親会のときには(学会というものには、必ず懇親会があります)この地方に伝わるダンスや古風な合唱団の歌(海で働く人たちの伝統的な歌)が披露されました。
フォークダンスのような、素朴な感じです。
こういうのも学会の楽しみのひとつですね。
演題発表では、私は一応、「森田療法におけるセラピストモデル」として、森田本人がどのように入院治療の現場で、入院生に対応したかを話しました。
他の発表は、エビデンスについてとか、現在の治療実践、症例についてのものが多かったようです。
でも、今回すごいなと思ったのは、日本人の発表者のかたが殆ど英語にチャレンジなさっていたことです。
ずっと以前は、英語ではなく通訳を使っての発表が多かったのですが、皆さん緊張しながらも英語で発表なさっていました。
日本人は英語が下手ですごく損をしているところが多いと思います。
ある意味、日本語があまりに独特すぎて、英語や外国語を習得する際のハンディがあるのですが、これからの若い人たちには、ぜひチャレンジしてほしいものです。
さて、このように三年ごとの国際学会が無事に開催できるのは、財政的な基盤があるからですね。
もちろんこれには、メンタルヘルス岡本記念財団の支援があってこそ。
毎年、日本の森田療法学会でも、「国際部会」が併催されていますが、これもきっと(よくわかりませんが)財団の支援があればこそでしょう。
もっともっと広がってほしいものです。ACTに負けず!(笑)
まぁ、そんなこんなで、今回はずっと会場につめて、たっぷり勉強してまいりました。
でも、それよりもこの広大でおだやかな自然のなかで(季節が良かった)すごく良い「気」がもらえたように思います。


