人間はこわれもの
先日、スーパーのレジで支払いをしていたら、係の女性が「あら、この玉ねぎいくらだったかしら?」とうろたえ始め、隣のレジの同僚女性が「この時間になって特売の値段も覚えてないっておかしいでしょう!」とすごい勢いで怒り始めました。
そして「代わって!」とその女性がレジ打ちを始め、前の女性は追い出されてまたうろたえる。
そういう事態を目のあたりにしてしまいました。
買い物客の目の前でやらないでほしいなぁ、と思ったのですが、怒られているほうの女性のうろたえ方が尋常でないのにも気づきました。
きっと、日常的にこういう怒られ方をしていて、すっかり自信喪失しているのでしょう。
だからものの値段も自分のなかで不確実になってしまう。
そんなところかなと思いました。
その光景がどうも頭から離れなかったのは、ちょうど電通の若い女性が過労死認定されたニュースを毎日見ていたことと関係があるかもしれません。
残業時間がどうこうと取りざたされていましたが、これは残業時間だけの問題ではないですよね。
社会人のかたなら、大体推測がつくのではないでしょうか。
この電通の過労死した女性は日常的にパワハラ、セクハラ的なことをされていたような気配があります。
だって理解のある上司がついていたら、こんな結果にならなかったでしょう。
女性で東大出で美人(こういう報道のされかたにも差別的なものを感じますが)。
嫉妬される条件が整ってしまっていたかたなのでしょう。
劣等感を持っている人は(あるいは女性には負けたくないなどと思っている人は)、こういう人に対して牙をむきます。
劣等感がある人は、他人をほめることができない。
むしろ仕事のあら捜しをして、相手が自分よりできないということを証明したがります。
パワハラする側の人は、これを「鍛えている」とか言うのでしょうが、これは子供を虐待する人が、「しつけのつもり」というのとまったく同じです。
これは相手に対する攻撃なのですが、そういうとき、攻撃する側には相手が「とても強い人」に見えていることがあるのではないかと思います。
特に劣等感を持っている人は、その劣等感ゆえに、相手は強くて、賢くて、自分よりずっと冷静なのだという錯覚を持つことがある。
これぐらいの攻撃には耐えられる。自分の要求に応えてくれる。あるいはもっと反撃してくるのでは・・・。
相手に対するそういう錯覚を持つことがあるように思うのです。
だから徹底的に攻撃してしまう。
そして相手が壊れてしまったときに初めて「相手も人間だったのだ」と気づくことがあるのではないでしょうか。
人間はこわれものです。
たとえ、どんなに強く見えても、持続的にいじめられたり、攻撃されたりすれば、誰でもこわれます。
たとえば、この人は鈍感だから・・とか、この人は変人だから、攻撃してもそれほど感じないのではないかと、日常的にからかったり、いじめたりということも起こるでしょう。
けれど、どんなにその人自身が鈍感でも、変人に見えても、傷つきかたはまったく同じ。
逆に言えば、パワハラするような人は、傷つかないかというと、そうでもなかったりします。
人をいじめているような人でも、自分が攻撃されれば傷つく。
人間って、そっと扱う必要のある生き物なのです。
どうも、そういうふうに感じている人が少なくなっているような感触があります。
パワハラ、セクハラ、過重な労働、それだけではありません。
子供を自分の自由にして、お受験のために年齢にふさわしい発達課題や遊びなど全く無視する親たち。
人の過ちを集中攻撃する匿名のネット住民たち。
障がい者や高齢者はイコール役に立たないと思い込む人たち。
平気で人を差別する人たち。
昔からこうだったのでしょうか? この頃のことなのでしょうか?
私にはよくわかりません。
ただ、こういうふうに他人を大事にできない人というのは、多分劣等感の強い人なのだと思います。
きちんとした自尊心を持っている人なら、他人を大事にし、敬うことができるのではないかと思うのです。
竹灯篭の集い 我孫子
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そして「代わって!」とその女性がレジ打ちを始め、前の女性は追い出されてまたうろたえる。
そういう事態を目のあたりにしてしまいました。
買い物客の目の前でやらないでほしいなぁ、と思ったのですが、怒られているほうの女性のうろたえ方が尋常でないのにも気づきました。
きっと、日常的にこういう怒られ方をしていて、すっかり自信喪失しているのでしょう。
だからものの値段も自分のなかで不確実になってしまう。
そんなところかなと思いました。
その光景がどうも頭から離れなかったのは、ちょうど電通の若い女性が過労死認定されたニュースを毎日見ていたことと関係があるかもしれません。
残業時間がどうこうと取りざたされていましたが、これは残業時間だけの問題ではないですよね。
社会人のかたなら、大体推測がつくのではないでしょうか。
この電通の過労死した女性は日常的にパワハラ、セクハラ的なことをされていたような気配があります。
だって理解のある上司がついていたら、こんな結果にならなかったでしょう。
女性で東大出で美人(こういう報道のされかたにも差別的なものを感じますが)。
嫉妬される条件が整ってしまっていたかたなのでしょう。
劣等感を持っている人は(あるいは女性には負けたくないなどと思っている人は)、こういう人に対して牙をむきます。
劣等感がある人は、他人をほめることができない。
むしろ仕事のあら捜しをして、相手が自分よりできないということを証明したがります。
パワハラする側の人は、これを「鍛えている」とか言うのでしょうが、これは子供を虐待する人が、「しつけのつもり」というのとまったく同じです。
これは相手に対する攻撃なのですが、そういうとき、攻撃する側には相手が「とても強い人」に見えていることがあるのではないかと思います。
特に劣等感を持っている人は、その劣等感ゆえに、相手は強くて、賢くて、自分よりずっと冷静なのだという錯覚を持つことがある。
これぐらいの攻撃には耐えられる。自分の要求に応えてくれる。あるいはもっと反撃してくるのでは・・・。
相手に対するそういう錯覚を持つことがあるように思うのです。
だから徹底的に攻撃してしまう。
そして相手が壊れてしまったときに初めて「相手も人間だったのだ」と気づくことがあるのではないでしょうか。
人間はこわれものです。
たとえ、どんなに強く見えても、持続的にいじめられたり、攻撃されたりすれば、誰でもこわれます。
たとえば、この人は鈍感だから・・とか、この人は変人だから、攻撃してもそれほど感じないのではないかと、日常的にからかったり、いじめたりということも起こるでしょう。
けれど、どんなにその人自身が鈍感でも、変人に見えても、傷つきかたはまったく同じ。
逆に言えば、パワハラするような人は、傷つかないかというと、そうでもなかったりします。
人をいじめているような人でも、自分が攻撃されれば傷つく。
人間って、そっと扱う必要のある生き物なのです。
どうも、そういうふうに感じている人が少なくなっているような感触があります。
パワハラ、セクハラ、過重な労働、それだけではありません。
子供を自分の自由にして、お受験のために年齢にふさわしい発達課題や遊びなど全く無視する親たち。
人の過ちを集中攻撃する匿名のネット住民たち。
障がい者や高齢者はイコール役に立たないと思い込む人たち。
平気で人を差別する人たち。
昔からこうだったのでしょうか? この頃のことなのでしょうか?
私にはよくわかりません。
ただ、こういうふうに他人を大事にできない人というのは、多分劣等感の強い人なのだと思います。
きちんとした自尊心を持っている人なら、他人を大事にし、敬うことができるのではないかと思うのです。
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