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今年もありがとうございました。

2016年も今日で終わり。
今年もブログをご愛読いただき、感謝いたします。

もう皆さま来年の抱負などお考えかと思います。
でもとにかく、まずは、今年何を成し遂げたか考えてみましょう。

こういうと、「今年は何もできなかった・・」と嘆くかたが多いとは思います。
何しろ(多分このブログの読者のかたは)欲求水準が高いと思いますので、できたことは「あたりまえ」のことになり、「できなかったこと」は「やっぱり、私は・・・だからできなかったんだわ」と、落ち込みの原因になるわけです。

つまりね、何をしても喜べない!

それは自分に対しても無理なことを要求しているからでしょう。

「自分がこういう性格だったら ~ できるのに」
つまりそういうことですよね。

しかし性格は変えられない。
嫌だと思われるかもしれませんが、事実です。

小心なあなたが、突然大胆になれるわけはない。
飽きっぽいあなたが、突然集中力を獲得できるわけではない。

自由自在に理想の性格になれるなんて考えると虚しいだけです。

私もいろいろなことに好奇心はあるのですが、ひとつのことに興味を持って本など買うと、またすぐ次のことに興味が移って、結局読まない本が山積み。
そういうことがあります。

前はこの積読癖にへきえきして、何とかしなくちゃと思ったものですが、今はあまり悩んでいません。
自分の行動をよく見てみると、本当にすごく興味を感じたことはそのまま追及しているし、とりあえず手元に本は残っているので、気づいたときまたパラパラめくってみればいい。
それで興味がもうないと思えば売ればいいし、また興味が出たらもう一度読んだり資料を集めたりしてみればいい。

だんだん自分のこういう性癖に気づいたので、アマゾンでクリックするときに「待てよ」と思う習慣がつきました。

考えてみれば、ひとつのことをずっと追及し続けるより、時には興味をあちこちに向けるほうが、いろいろなヒントがもらえます。

大切なのは、自分のそういう傾向に気づくこと、そして失敗してみることです。

失敗の経験から学ぶことはとても多いのです。
何もしないでいると失敗もできない。
つまり経験不足になるということです。

あるいは失敗を他人のせいにしてしてしまう場合もある。
そうすると、いつまでも自分の傾向に気づくことはできません。

自分のいろいろな傾向を考えて、こんな自分でも周囲の人はよく我慢してくれるなぁ、と感じられれば、それは感謝になります。

そうやって自分の事実を見る(あるがままということですね)と、これだけの性格でもずいぶんいろいろなことをやってきたと思えるかもしれません。

自分の事実を見て、そこから出発する。
(「落ち込み」という状態に逃げない)

そうしたら、現実生活で工夫があるのみです。
向上欲求も現実に沿ったものになります。

今年、自分の実行したことを考えてみましょう。
それが、来年へのヒントになるかもしれません。

皆さま良いお年を!


さざんか

プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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