プチ災害体験
前回、自然災害の話を書いたら、自分でもその怖さを体験してしまいました。
何日か前、首都圏で暴風雨がありました。
その日は、その時間にオフィスに行く予定。
ところがスマホを見ると「竜巻注意報」。豪雨、雷、竜巻に注意と・・・。
しかし出かけなくてはなりません。
一応、豪雨のときには地下鉄は危ないと判断し、タクシー乗り場に向かいました。
その時点で雨はまだ降っていなかったし、時間もたっぷりありました。
タクシーが走り出した途端雨が降り始めました。
そしてたった数分のうちに、雷が鳴り、雨は土砂降り、風は吹きつけるという状態に。
車が走っているうちに雨量は増し、車のフロントガラスから前が見えなくなるくらい。
しかし運転手さんはとまらない。
走り続けました。
あたりを見ると、道路はなんだか川のようになっています。
そして信号待ちをしているとき、突然、ガンッ、ボコボコとすごい衝撃音が響きます。
なんと、タクシーの車体を雹(ひょう)が直撃!
車の屋根を破りそうな勢い。
ここにきて、「ちょっとこれはまずいんじゃないの?」という怖さが迫ってきました。
外を見ると、建物のなかに避難した若者たちが、笑いながらスマホで雹の写真を撮っている。
「そんな場合?!」と思うが、確かに危険なのは彼らではなく、雹と雷のまっただなかにいるこの車のほうです。
道路の水かさは増し、私は今走っているこの道路が暗渠であることが心配になりました。
暗渠がどう危険かはわからないのですけれど、昔から水の集まる場所だったことは確か。
運転手さんに声をかけ、彼も何か答えているのですが、なにしろ雷の音、雹の音、風の音で、車内でも会話は成り立たない。
相手の声がいっさい聞こえないのです。
「もし危険だったら止まってどこかに避難していただいてもいいですよ」と言ってみたけれど、車がどこに避難できるのかはわからない。
「この道路、昔は川だったから、一本向こうの道路を走ったほうがいいのでは?」という声は届いたようで、彼も「そうですね」と答えるけれど、右折できるところがないらしく、車はそのまま雨と風のなかを走り続ける。
道路はだんだん川のように見えてくる。
どうも頭のなかには、つい最近見た九州水害で、車が流されていく場面などがちらついてしまいます。
車がここで流されたらどこに行くのかなどは、まったく想像できないけれど、「私は泳げない」という危険信号が点滅。
もっとも泳げたとしても、急流では何の役にも立たないと思うけれど。
いろいろ想像をたくましくして自分の恐怖をあおっている間、車はおかまいなく走る、走る!
そうこうしているうちに、雹は激しい雨に変わり、そのうち雨の勢いが少しずつ鈍くなってきました。
そしてタクシーは無事オフィス前にたどり着きました。
運転手さんはストップせずに果敢に運転し続けました。
時間は20分ほど。
局地的な雨だったから、この判断は正しかったようです。
オフィス前に降り立った私は、奇跡的にまったく傘を使うことなく、濡れてもいませんでした。
今までのあれは何だった? そんな天気の急変ぶり。
なんだか遊園地の絶叫マシーンから降り立ったような感じ(笑)。
でもやはり、「明日は我が身か」ということがリアルに感じられた20分間でした。
何日か前、首都圏で暴風雨がありました。
その日は、その時間にオフィスに行く予定。
ところがスマホを見ると「竜巻注意報」。豪雨、雷、竜巻に注意と・・・。
しかし出かけなくてはなりません。
一応、豪雨のときには地下鉄は危ないと判断し、タクシー乗り場に向かいました。
その時点で雨はまだ降っていなかったし、時間もたっぷりありました。
タクシーが走り出した途端雨が降り始めました。
そしてたった数分のうちに、雷が鳴り、雨は土砂降り、風は吹きつけるという状態に。
車が走っているうちに雨量は増し、車のフロントガラスから前が見えなくなるくらい。
しかし運転手さんはとまらない。
走り続けました。
あたりを見ると、道路はなんだか川のようになっています。
そして信号待ちをしているとき、突然、ガンッ、ボコボコとすごい衝撃音が響きます。
なんと、タクシーの車体を雹(ひょう)が直撃!
車の屋根を破りそうな勢い。
ここにきて、「ちょっとこれはまずいんじゃないの?」という怖さが迫ってきました。
外を見ると、建物のなかに避難した若者たちが、笑いながらスマホで雹の写真を撮っている。
「そんな場合?!」と思うが、確かに危険なのは彼らではなく、雹と雷のまっただなかにいるこの車のほうです。
道路の水かさは増し、私は今走っているこの道路が暗渠であることが心配になりました。
暗渠がどう危険かはわからないのですけれど、昔から水の集まる場所だったことは確か。
運転手さんに声をかけ、彼も何か答えているのですが、なにしろ雷の音、雹の音、風の音で、車内でも会話は成り立たない。
相手の声がいっさい聞こえないのです。
「もし危険だったら止まってどこかに避難していただいてもいいですよ」と言ってみたけれど、車がどこに避難できるのかはわからない。
「この道路、昔は川だったから、一本向こうの道路を走ったほうがいいのでは?」という声は届いたようで、彼も「そうですね」と答えるけれど、右折できるところがないらしく、車はそのまま雨と風のなかを走り続ける。
道路はだんだん川のように見えてくる。
どうも頭のなかには、つい最近見た九州水害で、車が流されていく場面などがちらついてしまいます。
車がここで流されたらどこに行くのかなどは、まったく想像できないけれど、「私は泳げない」という危険信号が点滅。
もっとも泳げたとしても、急流では何の役にも立たないと思うけれど。
いろいろ想像をたくましくして自分の恐怖をあおっている間、車はおかまいなく走る、走る!
そうこうしているうちに、雹は激しい雨に変わり、そのうち雨の勢いが少しずつ鈍くなってきました。
そしてタクシーは無事オフィス前にたどり着きました。
運転手さんはストップせずに果敢に運転し続けました。
時間は20分ほど。
局地的な雨だったから、この判断は正しかったようです。
オフィス前に降り立った私は、奇跡的にまったく傘を使うことなく、濡れてもいませんでした。
今までのあれは何だった? そんな天気の急変ぶり。
なんだか遊園地の絶叫マシーンから降り立ったような感じ(笑)。
でもやはり、「明日は我が身か」ということがリアルに感じられた20分間でした。