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人の目が気になるということ&素直さ

以下の文章は、私がある日記指導のなかで「人の目が気になること」について書いたものです。

「こういうことは、誰でも若い時には必ずあります。
気になることは仕方ないし、気にしていてもいいと思います。
気にしながら行動していくしかない。

ただ困ることもあります。
例えば、他人の評価が絶対だと思い込んでしまうこと。
人の評価は絶対ではない。すべて相対的なものです。
いろいろな人のいろいろな評価の全部に「私」は合わせることができない。そんなことをしていたら、「私」はどこにもいなくなってしまう。

「私」は「私」でいいのです。
私の事実が「私」です。

私の身体、能力、心、そして感情もそのままでいるしかない。
そしてそれでOK。
それが森田療法の「あるがまま」です。
本当の成長や発展はこの「あるがまま」を土台にして始まるのです。」


この日記指導のかたは、対人恐怖です。
高校を卒業してからしばらく家にいて、なかなか外に出られませんでした。
けれど、現在は運転免許を取得し、ダンス教室に通い、異性とおつきあいを始め、バイトに応募して採用されました。
これから専門学校にも通おうと計画されています。

半年の日記指導の前にもカウンセリングに来られていました。
このような劇的な変化が起こったのは、このかたが「素直に森田療法の言っていることをやってみよう」と思われたときからです。
それからの変化の早さは目を見張るほどでした。

森田正馬も「素直さ」は非常に大切なポイントだと言っています。
神経質症状が大変でも、なぜかなかなか素直に実践しないかたは多いようです。
これがなぜなのかはよくわかりません。
今まで通りの自分のやりかたが(ある意味)心地良いのでしょうか。
あるいは我の強さ、頑固さが邪魔をするのでしょうか?

けれど森田療法の言っていることを学び、それを素直に実践していけば、前向きな日常を取り戻すまでにそれほど時間はかかりません。

他のあるかたは、カウンセリングに通って2か月ほどで10年悩んだ神経症を克服されました。
ただ私の本を読んで、それをすぐ素直に実践なさっただけです。
森田療法は、素直に実践すれば、実に効果的な治療法だという証明です。

さて、今回は少し自慢になりました。
森田療法の自慢? このかたの自慢? 私の自慢?
(前回のブログ「自慢」のなかに書いたことの実践です! 読んでくださってありがとうございます)

プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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