エジプト
エジプトで騒乱が続いています。
まさか、あの穏やかでまったりした国で・・・と、驚いています。
実は7年ほど前、エジプトに旅しました。
ちょうどイラク戦争が始まる直前。
開戦は秒読み段階で、今行ったら帰れなくなるかもしれないという時期。
でも開戦してしまったら、またいつエジプトに行かれるようになるかわからないと思い、行きたいという欲求の方が勝って、決行しました。
おかげで往復の飛行機が空いていたこと!
往路に夜、バクダットの上空を通りましたが、穏やかな黄色い灯火の広がりを複雑な気持ちで見降ろしました。
もう景色はすっかり変わってしまったのでしょうね。
さて今まで海外旅行はいろいろしたけれど、私にとって、エジプトは最高の経験でした。
旅の醍醐味は違和感です。
カイロに降り立ってから、違和感の連続。
見るものすべてに軽い衝撃を感じ、でもそれはちっとも不快な感覚ではありませんでした。
もちろんピラミッドやアブシンベルの壮大さ、川の中に建つイシス神殿の美しさも堪能しました。
そのアブシンベルを創ったラムセス二世のミイラがまだ残っているということにも驚嘆。
時間の流れが、東京とはまったく違う・・・
移動のバスの車中で田園風景を眺めましたが、ここの人たちはもしかして100年前と同じ生活をしているんじゃないかと思ってしまいました。
のんびり歩く騾馬、昔ながらの露店、道端に椅子を出して座りこみ、日がなおしゃべりしている男性たち。
イスラム世界では、男性同士がすごく仲がいいのですね。
男女の住むところがはっきりと区別されているせいなのでしょう。
手をつないで歩く男性、挨拶がわりに相手の男性のお尻を触っていく男性。
別にゲイじゃないんでしょうね、普通にみんなしていたから。
でも女性も、他のイスラム諸国より解放されているよう。
キリスト教徒の人たちも一緒に暮らしているせいなのかもしれません。
食べ物もすごく美味しい。
考えてみればエジプト発祥のものって多いのですよね、パンも。ワインも。
ユダヤ人もエジプト発祥。もとはエジプト人なんですね。
これはフロイトの「モーセと一神教」に詳しく書いてあります。
フロイトは古代エジプトの出土品などを書斎に飾っていたようですが、一度もエジプトには足を踏み入れなかったようです。
行きたかったでしょうね。
フロイトはアテネのパルテノンを訪れ、大感激していたようです。
でもアブシンベルはパルテノンの比じゃないんです。スケールがまるで違う。
話がフロイトにそれました。
とにかく、エジプトは旅行者の印象では、遺跡の管理、旅行者の安全管理もしっかりしていて、整然と秩序だった国のように見えました。
そして豊かな国のように見えました。
しかしあの都市部の豊かさは、100年も同じような不便な家に住み続けている農村の人たちの貧しさの上に成り立った豊かさだったのかもしれません。
ネットという通信手段が広がり、他の人たちがどんなに豊かな生活をしているかわかったら、人は100年前の生活に安住はしないでしょう。
ゆったりとしたエジプトの時間の流れは、これから変っていくのでしょうか。
この騒乱に乗じて他国勢力が介入して、エジプトの歴史を踏みにじることがないように願っています。
そしてできれば死ぬまでにもう一度、平和なエジプトを訪れ、あの悠久を思わせる時間の流れに浸ってみたいと思うのです。
まさか、あの穏やかでまったりした国で・・・と、驚いています。
実は7年ほど前、エジプトに旅しました。
ちょうどイラク戦争が始まる直前。
開戦は秒読み段階で、今行ったら帰れなくなるかもしれないという時期。
でも開戦してしまったら、またいつエジプトに行かれるようになるかわからないと思い、行きたいという欲求の方が勝って、決行しました。
おかげで往復の飛行機が空いていたこと!
往路に夜、バクダットの上空を通りましたが、穏やかな黄色い灯火の広がりを複雑な気持ちで見降ろしました。
もう景色はすっかり変わってしまったのでしょうね。
さて今まで海外旅行はいろいろしたけれど、私にとって、エジプトは最高の経験でした。
旅の醍醐味は違和感です。
カイロに降り立ってから、違和感の連続。
見るものすべてに軽い衝撃を感じ、でもそれはちっとも不快な感覚ではありませんでした。
もちろんピラミッドやアブシンベルの壮大さ、川の中に建つイシス神殿の美しさも堪能しました。
そのアブシンベルを創ったラムセス二世のミイラがまだ残っているということにも驚嘆。
時間の流れが、東京とはまったく違う・・・
移動のバスの車中で田園風景を眺めましたが、ここの人たちはもしかして100年前と同じ生活をしているんじゃないかと思ってしまいました。
のんびり歩く騾馬、昔ながらの露店、道端に椅子を出して座りこみ、日がなおしゃべりしている男性たち。
イスラム世界では、男性同士がすごく仲がいいのですね。
男女の住むところがはっきりと区別されているせいなのでしょう。
手をつないで歩く男性、挨拶がわりに相手の男性のお尻を触っていく男性。
別にゲイじゃないんでしょうね、普通にみんなしていたから。
でも女性も、他のイスラム諸国より解放されているよう。
キリスト教徒の人たちも一緒に暮らしているせいなのかもしれません。
食べ物もすごく美味しい。
考えてみればエジプト発祥のものって多いのですよね、パンも。ワインも。
ユダヤ人もエジプト発祥。もとはエジプト人なんですね。
これはフロイトの「モーセと一神教」に詳しく書いてあります。
フロイトは古代エジプトの出土品などを書斎に飾っていたようですが、一度もエジプトには足を踏み入れなかったようです。
行きたかったでしょうね。
フロイトはアテネのパルテノンを訪れ、大感激していたようです。
でもアブシンベルはパルテノンの比じゃないんです。スケールがまるで違う。
話がフロイトにそれました。
とにかく、エジプトは旅行者の印象では、遺跡の管理、旅行者の安全管理もしっかりしていて、整然と秩序だった国のように見えました。
そして豊かな国のように見えました。
しかしあの都市部の豊かさは、100年も同じような不便な家に住み続けている農村の人たちの貧しさの上に成り立った豊かさだったのかもしれません。
ネットという通信手段が広がり、他の人たちがどんなに豊かな生活をしているかわかったら、人は100年前の生活に安住はしないでしょう。
ゆったりとしたエジプトの時間の流れは、これから変っていくのでしょうか。
この騒乱に乗じて他国勢力が介入して、エジプトの歴史を踏みにじることがないように願っています。
そしてできれば死ぬまでにもう一度、平和なエジプトを訪れ、あの悠久を思わせる時間の流れに浸ってみたいと思うのです。
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