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仕事に貴賎はない おまけ

森田療法とはまったく関係ないのですが、「仕事に貴賎はない」という言葉から、この頃思うこと。

世の中はノーベル賞を日本人がとったとか、騒いでいます。

けれど以前、生物学者の福岡伸一さんの本で、米国の学者たちがノーベル賞をとるためにいかにしのぎを削っているかを読んだりして、ノーベル賞に対しては少ししらけた気分。

なんというか、人間というものは「最高」と呼ばれるものに弱いんだなと思います。
お山のてっぺんに登りたがる本能があるのかもしれません。

もちろん、こういう学者の方たちのお陰で社会は進歩しているのかもしれませんが。


で、このところ、御嶽山の噴火とか、台風とか、土砂崩れとか、エボラ熱とかのニュースを見るにつけ、「仕事に貴賎はない」けれど、生命かけて救助している人たちもいるんだと毎日思います。
もちろん、福島第一原発で作業している人たちもね。

こういうところで救助あるいは医療や看護をしている人たちは、本当に生命をかけているのですよね。

でも、たとえ殉職しても無名です。

米国のエボラ感染した看護師の人など、最初は、防護服の着脱の手順にミスがあった(つまり自分のせいだ)とまで言われた様子。
こういう人たちの努力がなければ、今頃はもっと爆発的に感染は広がっていると思うのに。

別に、勲章あげろとか、もっと報われなくてはとか、そういうことを言っているわけではありません。

私たちの平凡な日常が保たれているのは、非凡なノーベル賞的功績のおかげだけではなく、もっと無名だけれど、命かけて仕事している人たちのおかげでもある。

たまには、そんなことに思いを馳せてもいいのではないかなと思っただけです。


        紅葉2
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プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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