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「できる人はダラダラ上手」

本日は、脳に関する本のお話。

友人が表題の本を薦めてくれました。脳科学の本です。

読んでみてまさに「目からウロコ」。

この本は、現代の効率第一の仕事・生活のあり方へ警鐘を鳴らしています。

目次も刺激的。

「脳は何もしていないときほど活発に活動する」
「忙しすぎる子ほど、創造性に欠ける」
「タイムマネジメント教が現代人を滅ぼす」
「労働が地球を破壊している」

私たちはなんとなく、小さい頃から、「努力し続けることが大切」「何事も寸暇を惜しんで一生懸命に」などの言葉を大切にしてきたり、そうできない自分に嫌気がさしたりしたのではないでしょうか。

とんでもない!
この本によると、人間はダラダラする時間がないと、精神的な健康は保てないようなのです。

人が仕事や勉強をしていない時間(安静時)に活発化する脳活動があるのだそうです。
それを「デフォルトモードネットワーク」と言います。

そしてそういう時のほうが、脳で消費されるブドウ糖の量や血流が増加する。
この「デフォルトモードネットワーク」は、自己認識、自伝的記憶、社会的情動の処理、創造力に関連しているのだそうです。

つまり勉強や知的活動や仕事などに使う脳は、全体のほんの少し。

そういうことをやめてボーっとしているときに、脳は自動的に働き、オートパイロット機能を発揮するのだそうです。

「私たちが人生を操縦しようとするのを止めて脳を休めると、オートパイロット機能が働きはじめます。そして、私たちが本当はどこへ行きたいのか、何をやりたいのかを教えてくれます。ですが、どんなことを教えてくれるかは、操縦を止め、オートパイロットに従わなければわかりません」

確かに、書店に行くと「時間管理」についての本や「効率」についての本がたくさん。

コンピュータが発明されて皆の仕事が減る、なんていうのは嘘で、私たちはこのところコンピュータや一瞬で届くメールに追われた生活をしていますね。

よく「うつ病」は「脳の疲れ」と言われますが、こういうことだったんですね。
効率とか努力とか、それを律儀に信じてがんばった人ほど、倒れていく。

考えてみれば仕事が終わってダラダラして、好きな音楽を聞いたり、ボーっとしたりするのは自然なこと。

現代の長時間労働はそんな自然な生活すら奪っているのでしょう。

たまに怠けることは悪いことではない。
「ダラダラすること、休むことが、社会を変える」

経済成長と言われながら、ちっとも豊かになった実感がないこの時代にこそ、考えなくてはならないことかもしれません。



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非公開コメント

ダラダラ上手

になりたいです(^^)!!
早速ポチしました(^^)

No title

これ、すごくよくわかります。

Re: ダラダラ上手

罪悪感のないダラダラ時間。それがいいですね。

Re: No title

なんとなくわかりますよね。この本オススメです。
プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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