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変化のとき

緊張感のある毎日が続いています。
次の大地震がくるのか・・・・。放射能はどうなのか・・・。

「戦時中って、こんな感じだったのだろうか」という話も聞きますが、でも戦時中は、「敵」がいてこっちを狙ってくるのですから、きっともっとはるかに恐ろしいですよね。
それに思ったことは発言もできない環境だし、男性は戦争にいつ駆り出されるかわからないし、食料もなく、疎開したりして・・・その頃の人たちはよく我慢したものだと思います。
というより、我慢するより他にしかたがない環境だったのですね。
「日本は勝つ」と思って耐えたのでしょうか。
(ふっと、最近の「ニッポン」連呼を連想しましたが、いやいや、日本人は良い方向に変化していると信じたい)


電車のなかでも、皆、なんとなく緊張感のある顔つきで、文庫本を読んだりしています。
たしかにこういうときには、DVD映画に浸る、物語の世界に入り込むというのはいいですよね。
ずっとニュース的現実と向かい合っていたら、気が滅入るばかりです。
これを機会に、昔の良い映画にめぐりあったり、読もうと思っていて手をつけなかった本を読めるかもしれません。


先のことを考えると、暗澹とするというかたがいますが、でもそう悪いことばかりではないようにも思えます。


何よりも、この大地震の衝撃、あなたまかせの日本の社会に何かひとつ覚醒作用を与えたような気がします。
政治だって、果てしのない足の引っ張り合いで何ひとつ先に進まなかったのが、スイッチが入ったように動き出した。
「政治」というのは、国民のためを考えるということだから、今こそ「政治」のときなのですよね。
でも少し落ち着くとまた、足の引っ張り合いが始まりそうです。


家族のつながりの確認ということもできた家庭が多かったのではないでしょうか。
今までは、別に何とも感じなかったけれど、やはり自分に一番近いのはこの人たちだと感じた人も多いのではないでしょうか。(「あ、やっぱり駄目」と感じた人もいたかも・・・)
危機のときに、見えることってあるものです。


友人からの「大丈夫?」メールもうれしかったですね。
遠くの友人からいろいろな物資を送ってもらって「持つべきものは友」と思ったかたもいるでしょう。


自分のまわりの物にしても、何が大事で、何が不要か、よくわかりました。
自分にとって必要な物って、そうたくさんないのだと、目が覚めました。
なんでこんなにたくさんの物に囲まれていなくちゃならなかったのかと・・。


もう少し大きな目で見ると、こんなにたくさんの国や人びとが日本を支援してくれるのは意外でした。
世界はひとつという感覚がしました。
今はもしかしたら放射能で嫌がられているかもしれません。
でも放射能には国境がない。ここでも世界はひとつです。


原発についても観念論ではなく、皆が身をもって、恐ろしさを体験してしまいました。
人間がどんなに恐ろしいものを道具に使っているのか・・・思い知らされました。
これからのエネルギー政策がどういう方向に行くにしろ、この体験を世界の人々が共有したということは、大きなことだと思います。これは実感で、現実に起こったことですから・・・。


若者たちがいろいろなところで元気です。
原発反対のデモも、政治信条などは関係なく、ただ「原発がこわい」というだけで15000人以上が集まったようです。
それも若い世代です。
もちろん放射能の問題は、若い世代に負荷がかかる問題ですから、当然です。


それからボランティアでがんばっている若い世代もいます。自分の力が人の役に立つ。それも直接に役立つ、という体験は貴重です。ヤシマ作戦という節電作戦も、若者たちが率先しておこなったようです。


私たちがいかにエネルギーを浪費していたかも実感できました。
節電すればできるのですね! 
誰がどう言おうと、時代はクリーンなエネルギーの開発という方向へ流れざるを得ません。
その良いきっかけになったのではないかと思います。


ネットの力も見直されました。携帯がつながらなくても、twitterで友人の安否がわかる。
報道されていないこともネットでわかる。
情報ということに関しては、ネットがあるということで、私たちは知りたいことを知る権利を確保できているようです。
ただ、デマメールにさえ、気をつければ。
こういう混乱のときには必ずデマが広がるという基本的な知識を身につけておく必要があるようです。


危機的な状況のさなかにいると、私たちの時間、この一瞬一瞬がなんとも貴重な時間なのだということもわかります。


今年は花見もなく何も騒がれなかったけれど、関東では見事な桜が咲き、もう葉桜の季節に移りつつあります。
大地震を起こしたのも自然だし、春に花々を咲かせるのも自然です。
私たち人間は、自然のなかの小さな存在。自然を支配することはできません。
でも自然と調和して生きることはできるに違いありません。


この「変化のとき」は、私たちと私たちの社会に、いろいろな気づきを与えてくれたようです。
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プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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