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岡本太郎展

岡本太郎展に行ってきました。
すごい人出、大混雑。
つくづくと人気があるのだと知りました。

それはそうですね。
こんな生き方は誰もできませんもの。

彼の存在そのものが、現代人の憧れであり、目指したいところであり、しかし決して自分が実現しえぬ夢なのでしょう。
そして太郎自身が生き方をそのまま作品として呈示できた、その類まれな才能。
本人は才能だなんて、ちっとも思っていないでしょうが・・・。

「自分が自分であること」と、他人の視線や、評価、他人に勝ちたい、好かれたいという思いの狭間で、いつも揺れ動いているのが、ごく普通の人間です。
その揺れを恥じることはまったくないと、私は思います。
けれど時には、そんなものを突き抜けてしまった岡本太郎のような存在と、その表現を眺めることは、気持ちの良い感動です。

もちろん彼だって悩んだ時代があったようです。
悩みのなかでもがいたからこそ、あれだけの「爆発」が起こせたのでしょう。

岡本太郎の作品を見ると、なぜかニキ・ド・サンファルを連想します。
爆発力といい、大きさといい、原色の使い方、曲線の使い方、何かエネルギーの方向性が似ている気がします。もちろん、女性的、男性的という差はありますが。

 岡本太郎彫刻
      岡本太郎彫刻

 ニキ・ド・サンファル絵画
      ニキ・ド・サンファル絵画
 
                     


「初めに怒りありき――私はそう言う」と、岡本太郎は書いています。(美の呪力)
ニキの作品にも私は「怒り」を感じます。
二人の作品にあるのは、ただ攻撃を他者に向ける「怒り」ではなく、何か根源的な怒り、この世のありさまに対する怒り、そしてそこから湧き出てくる無尽のエネルギーです。

ニキの怒りの根源は、言うまでもなく、父による性的虐待と推察できます。
太郎の怒りは、母らしいことをひとつもせず、それなのに(それだからこそ)彼をとらえて離さない母への怒りではないのでしょうか。

怒りはエネルギーです。
二人は、怒りを見事に創造へと転化して、確かに「爆発」させたのでしょう。

ま、そんなことを云々言うのも恥ずかしくなってしまうほど、岡本太郎の作品群の迫力は圧倒的でしたが。

それにしても、もうひとつつまらぬことを言いたくなった・・・。
岡本太郎と北野武って、顔が似てると思いません?
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プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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