働くお母さんと料理
今回もランダムです。 料理の話。
「私は料理作るの大好き」という人はスルーしてくださいね。
最近、「もう高齢になったし、料理を作るのはやめた」という人の話をよく聞きます。
私の友人も、「子どもが自立したし、宅配料理にしようか」と言っています。
よほど料理が好きならともかく、毎日毎日料理を何十年間も作り続けるのは、本当に苦痛なものです。
最近、台湾旅行に行ったときに、ガイドさんからこんな話を聞きました。
台湾では夫婦共稼ぎが当たり前。(きっと住居費が高いからだと思います)子どもは、殆ど例外なく保育園に通います。
で、台湾のお母さんたちは料理を作らないのだそうです。
それが常識。
でも屋台文化が発達しているので、安くお惣菜が手に入りますし、手軽に外食ができます。
そのため、保育園から給食制度はきちんとしていて、栄養面などもしっかり考えた給食が出るのだそうです。
ガイドさんは「女性が料理を作れないなんて・・」と少し嘆き節だったのですが、私はこれは良い制度だと思いました。
生産的じゃないですか!
お隣の中国も共稼ぎが当たり前ですから、屋台文化が発達しているようです。
私も若いころは、働きながら料理もしっかり作っていました。
しかし、これって疲れるんですよね。
一日フルで働いて帰ってきて、座る暇もなく料理作りに突入するわけです。その前に買い物もしなくてはなりません。
台所に立っていると、背骨がきしむように痛かったのを思い出します。
おまけに自分で料理を作ると、できあがったときにはもう食欲はなくなっているんですよね。
違う人もいるかもしれませんが、私の場合はそうです。
そんなこんなの悪循環で、料理をするのがすっかり嫌いになりました。
あ、自分の名誉のために弁解しますが、嫌い=下手というわけでもないと思っています。
(こう言っても誰も検証できないので、堂々と書きます)
そもそも日本の女性って(働いていてもいなくても)真面目に料理を作り過ぎると思いませんか?
ご飯を炊き、みそ汁を作り、メイン料理とあと二品ぐらいの副菜(でしょう?)。
他の国の人たちってそんなに豪華な料理を毎日作っているんですか?
この頃、海外のDVDドラマが流行っています。
観賞しながら、私はつい食卓を見てしまいます。
米国のテレビドラマなんて、朝はコーンフレークに牛乳かけるとか、トーストに牛乳、たまにベーコンエッグ。
夕食なんて、「これが本当に夕食ですか」というくらいのワンプレートディナー。
山盛りのサラダがあればそれでOKみたいな感じ。
共稼ぎって、女性にはきついことですよ。
おまけに日本では当たり前のように、夫は家事をしない。
(平等に分担している家族なんて、決して多くないと思います)
それでも惣菜を買ってきたり、外食することに罪悪感を持つ妻が多いのではないかと思います。
(デパ地下の惣菜も結構高いし)
良妻賢母の刷り込みがいかに根強いか。
働いている妻に、それでもきちんと料理を作ってほしいと要求するなら、試しに夫がやってみればいいのです。
料理をするということが、どれだけ細かい作業が多く、面倒なものか、よくわかると思います。
私は、買ってきたお惣菜でも、お母さんが機嫌よく食卓にいたほうがいいように思うのですよね。
食事の最大の味付けは、食卓の雰囲気です。
いくら栄養満点のおいしい料理でも、お母さんが疲れてイライラしていたら、すべて帳消し。
それにお母さんのイライラは夫か子どもに向かいますし。
そういう愚痴が共有できるお母さんたちが、近所にいればいいと思うのですが・・・、しかし、このところあろうことか幼稚園で「キャラ弁」なんていうのが、流行っているとか。
どうして、お弁当箱のなかに漫画のキャラクターがいなくちゃいけないんですか?
これが愛情なんですか?

幼稚園で皆がこれを持ってきたら、子どもに肩身の狭い思いをさせまいと、母親たちはいやでもキャラ弁を作らざるを得ないでしょう。
いい加減、お母さんたちを追いつめるのはやめましょうよ。
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