やる気はどこから出てくる?
新年おめでとうございます。
今年は皆様にとってどんな年になるのでしょうか。
さて、新年にあたり、心ひそかに「今年はこれをやろう!」と決意することは、大半のかたがなさることですね。
人間って、何かないと、こんな計画は立てないわけですから、これだけでも年が改まる意義があると思います。
それが三日坊主になろうとなるまいと、そんなことはどうでもいい。
そういう「やる気」を出したことに意味があるのだと思うのです。
さて、ところで「やる気」というものは、どこから出てくるものなのでしょう?
先日、脳についての本を読み、初めて知りましたが、脳のなかに「やる気」が出てくる部位があるんだそうです!
脳の真ん中に左右ひとつずつある「側坐核」という小さな部位が刺激されると「やる気」が出てくるのだそうです。
「海馬」という、10年ほど前にベストセラーになった本に書いてあるのですが、私は「積んどいた」せいで、この頃読んで知りました。
そして側坐核の神経細胞は「刺激が与えられるとさらに活動してくれる」そうで、やる気がなくてもやり始めると、側坐核が自己興奮してきて、集中力が高まり気分がのってくるそうです。
つまり「実際にやり始める」ことが大切ということですね。
これって、森田正馬の言ったことと同じですよね。
たとえば原稿を書く気がなくても、目の前に道具を広げ、準備をし、なんとなく眺めてみたり、メモしたりしてみれば、そのうち興がのってきて、書き始めることになる・・
そんなことを言っています。
しかし、これでは話はここで終わってしまう・・・。
私が個人的にびっくりしたのは、そのあとに書いてあることでした。
側坐核は、アセチルコリンという神経伝達物質を放出していて、この物質が「やる気」を起こすのだそうです。
ところが、一部の薬に、このアセチルコリンの働きを抑えてしまうものがある。
一部の風邪薬、鼻炎の薬、下痢止めの薬のなかに入っているのだそうです。
ジフェンヒドラミン、スコポラミンなどの成分だそうです。
だから風邪薬を飲むと眠くなるのですね。
で、私がなぜびっくりしたかというと、私は生まれつき腸が弱く、一昨年は「もう死ぬかも」みたいな症状になって、今まで拒否していた薬を処方してもらうことになったのです。
ところがいろいろな薬を試しても何も効かず、今の薬になった。
それが・・・・アセチルコリンを抑える成分の入っている薬だったんですね・・・(アセ;)
私はどうやら「やる気が出なくなる」薬を一年半ぐらい常用していたようです。
こわい。
でも主治医にしつこく「こんな強い薬を長い間飲んで大丈夫ですか?」と聞いても、「そのうち効かなくなります」ぐらいの答えしか返ってこなかった。
ネットで調べてもそんな副作用、出てなかったし。
「眠くなる」ということは知ってはいましたが、まさか胃腸の薬で・・・落とし穴にはまった気分。
で、一ヶ月くらい前からその薬はやめ、とある代替療法に切り替えました。
身体を温めたり、いろいろと努力をして、なんとか代替療法が効いてきたみたい。
(画期的なことです。今までどんな代替療法も漢方薬も効かなかったのに)
ということで、去年は「新年の計」を立てることさえしなかったのに、なんだか今年は少しはやる気が出てきたみたい。
あ、でも、やる気がなかったはずの去年、久々に自分の本を書きましたね。
どうしてできたんだろう?
森田療法やっていたから?―――なぁんて言ったら、またここで話が終わってしまいますね。
とにかく、今年は(理論的には)以前よりやる気が出てくるはずです。
今年もこのブログをよろしくお願いいたします。
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