子供の心身、大人の心身 その1
ブログの間隔があきましたね。いつものことではありますが・・・。
実は、インフルエンザになり、寝ておりました。
インフルエンザには、あまりきっちりとかかったことがなかったので、今回38度以上の熱が3日出たのには、かなり まいりました。
なにしろ、普段は35度台の熱しかないもので。
そのときに、ふと思ったこと。
小さかった頃の発熱との比較です。
小さい頃って、高熱が出て寝ていると、何か周囲が非現実的に見えたり、悪夢を見たり、そんなことが多々ありませんでしたか?
ロウソクなんかどこにもないのに、暗いなかでロウソクがユラユラ揺れているように見えたり・・。
寝つくと、何かに追いかけられる悪夢を見たり・・。
ところが、年をとってくると、たとえ高熱でも、見る夢は至って散文的で、現実的。
追いかけてくるのは、魔物ではなく、「締め切り」だったり、約束の期限だったり・・・。
で、思ったのです。
やはり、子供の心身って、まだまだ未完成で、不安定で、ほんの少しのバランスの崩れで、いろいろなところにさまよっていってしまうものなのだろう、と。
たとえば最近は、頻繁に夫婦ゲンカを子供に見せるのも、一種の虐待と言われています。
大人の視点から考えると、別に夫婦ゲンカくらいいいだろう、と思ってしまいがちです。
けれど、大人の視点から見たケンカと、子供から見た大人のケンカとは、大違いです。
特にそれが自分の父母だったりすると、子供にとっては、世界の基盤がひっくり返ったような不安と、父母の突然の変貌に対しての恐怖とを感じるものだと思います。
それはちょうど、安定していた現実が、突然の悪夢に変わってしまったような感覚でしょう。
わけのわからぬ恐怖のまっただ中に、子供は一人で取り残されるわけです。
あとできちんと、大人からの謝罪と説明があればいい。
けれど、たいていの場合、そんなものはありません。
目の前で、なにかわけのわからない修羅場が展開され、どちらかが消えてしまったり、あるいは、ケンカのあとになんの理由もなく当たり散らされたり。
なにも慰めてもらえないことのほうが多いでしょう。
その不安は、ただただ自分でなんとかするしかない。
こういう思い出のあるかたは、とても多いと思います。
いくら大きくなっても、そのときの不安や恐怖が、突発的に蘇ってきたりすることもあるでしょう。
子供は、まだまだ「こわれもの」。
そんなにタフではないのです。
まずは、安定して、「ここにいていいんだ」という感じを育んでいく必要があります。
思春期を卒業し、きちんと大人になるまで、やはり人間はしっかりと大切に育てられなくてはならないのだと思います。
しかし、そういう意識って、あまり明確に根づいていないような気もします。
虐待してしまう大人、放置してしまう大人。
はたまた、殴って生徒を指導しようとする教師。
大丈夫かなぁ、子供たち・・と思うことが多いですよね。
*今年は、このブログでそろそろAC(アダルト・チルドレン)のことについても、書いていこうと思っています。
(記事はその2に続く)

今回はプロのかたの画像をお借りしました。
実は、インフルエンザになり、寝ておりました。
インフルエンザには、あまりきっちりとかかったことがなかったので、今回38度以上の熱が3日出たのには、かなり まいりました。
なにしろ、普段は35度台の熱しかないもので。
そのときに、ふと思ったこと。
小さかった頃の発熱との比較です。
小さい頃って、高熱が出て寝ていると、何か周囲が非現実的に見えたり、悪夢を見たり、そんなことが多々ありませんでしたか?
ロウソクなんかどこにもないのに、暗いなかでロウソクがユラユラ揺れているように見えたり・・。
寝つくと、何かに追いかけられる悪夢を見たり・・。
ところが、年をとってくると、たとえ高熱でも、見る夢は至って散文的で、現実的。
追いかけてくるのは、魔物ではなく、「締め切り」だったり、約束の期限だったり・・・。
で、思ったのです。
やはり、子供の心身って、まだまだ未完成で、不安定で、ほんの少しのバランスの崩れで、いろいろなところにさまよっていってしまうものなのだろう、と。
たとえば最近は、頻繁に夫婦ゲンカを子供に見せるのも、一種の虐待と言われています。
大人の視点から考えると、別に夫婦ゲンカくらいいいだろう、と思ってしまいがちです。
けれど、大人の視点から見たケンカと、子供から見た大人のケンカとは、大違いです。
特にそれが自分の父母だったりすると、子供にとっては、世界の基盤がひっくり返ったような不安と、父母の突然の変貌に対しての恐怖とを感じるものだと思います。
それはちょうど、安定していた現実が、突然の悪夢に変わってしまったような感覚でしょう。
わけのわからぬ恐怖のまっただ中に、子供は一人で取り残されるわけです。
あとできちんと、大人からの謝罪と説明があればいい。
けれど、たいていの場合、そんなものはありません。
目の前で、なにかわけのわからない修羅場が展開され、どちらかが消えてしまったり、あるいは、ケンカのあとになんの理由もなく当たり散らされたり。
なにも慰めてもらえないことのほうが多いでしょう。
その不安は、ただただ自分でなんとかするしかない。
こういう思い出のあるかたは、とても多いと思います。
いくら大きくなっても、そのときの不安や恐怖が、突発的に蘇ってきたりすることもあるでしょう。
子供は、まだまだ「こわれもの」。
そんなにタフではないのです。
まずは、安定して、「ここにいていいんだ」という感じを育んでいく必要があります。
思春期を卒業し、きちんと大人になるまで、やはり人間はしっかりと大切に育てられなくてはならないのだと思います。
しかし、そういう意識って、あまり明確に根づいていないような気もします。
虐待してしまう大人、放置してしまう大人。
はたまた、殴って生徒を指導しようとする教師。
大丈夫かなぁ、子供たち・・と思うことが多いですよね。
*今年は、このブログでそろそろAC(アダルト・チルドレン)のことについても、書いていこうと思っています。
(記事はその2に続く)

今回はプロのかたの画像をお借りしました。
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