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「シュウカツ」

むずかしいことばかり書いていたので、本日は短く。

先日、友人と話していたら、「そろそろシュウカツしなくては」と言うので、「就職するの?」と聞いたら、「違うわよ、終活よ」と言われました。

この頃、こういうものがあるんですね。
自分の人生がいつ終わってもいいように、準備しておくことらしいです。

たとえば「エンディング・ノート」というのを書くとか・・。
いったいどういうことを書くのでしょうか?

残された人が困らないようにするものらしいので、大切なものはここにあるとか、あれは処分してとか、この事後処理はこうしてとか・・・そういうことなんでしょうね。

しかし、私が老婆心で(^^)考えてしまうのは、それでは、銀行口座や暗証番号などを書いて置いといたら(だって、わかりやすい場所に置くのですよね?)、不良息子・娘が暗証番号使ってお金を引き出したりしてしまわないのでしょうか。

ノートを書いてから状況が変化したらどうするのでしょう。


とにかく、人間って、若くても年取っていても、いつ死ぬかはわからない。
これは、厳然たる事実。

そして、なんでもコントロールしたがる人類にとって、自分の「死」だけはコントロール不能の出来事。
こればかりは自然にゆだねるしかないようです。


けれど、このところ「終活ビジネス」というものが盛んなようです。

先日、部屋にあるビラやDMを整理していたら、「終活セミナー」というもののビラがありました。
その内容たるや・・・・もう、笑うしかない!


「遺言・相続相談」とかは普通かもしれませんが、なんと「湯灌実演」「入棺体験」コーナーというものがある!!


生きている間にお棺に入って、それに何の意味があるんでしょう!!!
お棺に自力で入る人はいないと思う。
事前シュミレーションすると、何か違いがあるんですか?

練習して安心しておくんですか?


そういえば、以前テレビで、プールで水中歩行して鍛えている中高年の人について、お笑いタレントがこう言っていました。
「三途の川を渡る練習してんのやな」


ま、それは冗談にしても、こういう「終活」ということのなかには、何か少しでも安心しておきたいという気持ちが見えます。

それにも意味があるのかもしれません。

でも、現実に親しい人の「死」に遭遇したら、それはもっと衝撃的で不可解で、私たちの心に波風を立て、混乱をもたらすものです。

それでいいのではないでしょうか。


だから死ぬのはこわい、親しい人に無事でいてほしい。
今を大切にしたい。


それが自然な気持ち。

そしてそんな「死」への恐怖があるから、私たちは緊張感を持って生きられるのかもしれません。


        kurukuma
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No title

うちにもチラシきてました。
「旅立ちのために」という、なんと勉強会ですよ。

もっている人は大変だねぇ…(>_<)

Re: No title

ラッパさん コメントありがとうございます。どこでもあるんですね。年寄りが多くなったから、こういうことで商売するのね。ここまでくると面白いです。

No title

読み応えがありますので、このブログをよく訪ねています。
森田療法のことが知りたいです。

No title

もっている… というのは財産のことです(念のため)
親戚が、もめていました。

Re: No title

ありがとうございます。もっと森田療法のことを書いたほうがいいのかな。ランダムであることを自分で楽しんでいますので、ご容赦ください。

Re: No title

ラッパさん そうですか。確かにあってもなくても大変なものですよね、財産って。
いつもコメントありがとうございます。
プロフィール

Author:岩田 真理
心理セラピストをしています。臨床心理士。
昔は編集者をしていました。

森田療法が専門ですが、ACや親との問題は体験的に深いところで理解できます。
心のことだけでなく、文化、社会、マニアックな話題など、いろいろなことに興味があります。

もしも私のカウンセリングをご希望でしたら、下のアドレスにメールをください。
info@ochanomizu-room.jp

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